カリキュラム | 人間力を磨くサッカー 教室 Hanaspo(はなスポ)
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ハナスポカリキュラムレポート

子どもたちの「今月の学び」を解説

2026年7月号

コートの外からは、
ただボールを追いかけているだけに見えるかもしれません

子どもたちにとっては遊びのように。だからこそ、やらされるのではなく自ら真剣に考え、主体的に取り組みます。
しかし、その「遊び」の中には、緻密に設計された「工夫する余白」が隠されています。このページではそれらを保護者向けに解説いたします。

💡 このページは子どもたちの「いま出来ていない」ことを明らかにするためのものではありません、「そういうことだったのか」と保護者に納得してもらうためのページです。ご家庭では「いま出来ていること」「出来るようになったこと」に声をかけていただき、「いま出来ていないこと」は翌月以降のカリキュラムでも、取り組みますので、安心してください。

CLASS CURRICULUM

今月、子どもたちの「アタマの中」で起きていたこと

年中・年長クラス
低学年クラス
高学年クラス
オールスポーツ
CLASS U-6

実戦での得点に向けて「ドリブルシュート」への挑戦

テーマ:おいつかれるまえにシュートしてみよう!

4月から6月までの3ヶ月間は、基本的に相手がいない状態の中で、ボールを思い通りに運ぶ、あるいは狙った場所で止める、といった自分自身の技術に集中して練習を積み重ねてきました。

7月の年中・年長クラスからは、いよいよ次のステップとして、初めて「相手(ディフェンス)の存在を意識した練習」へと踏み出していきます。 ただし、この年代の子どもたちに対して、いきなり正面から相手が向かってくる状況を作ってしまうと、強いプレッシャーから焦りが生まれ、ボールを適当に前方へ蹴り出してしまう現象が起きます。

そこで今月は、正面からではなく「後ろから相手が追いかけてくる」状況を設定しました。相手の気配を感じながらも焦らずにボールをコントロールし、走りながらシュートを打ち切る「ドリブルシュート」に挑戦しました。

ハナスポの授業では、子どもたちに常に「2つの工夫(試行錯誤)」を求めていきます。①新しい技術を獲得して「武器を増やす」ための【カラダの工夫】と、②今ある手札でゲームを攻略し「武器を使いこなす」ための【アタマの工夫】です。

①カラダの工夫

⚙️ 武器を増やすプロセス

今月は「シュートの蹴り方」のポイントとして、「足の甲の硬いところに当てること」「蹴り足を速く振ること」を伝えました。

まずは足の甲の硬いところ(授業では「ぐりぐり」という名前で伝えましたが、足の親指からまっすぐ上がったところにある硬く隆起した部分)にボールを当てるトレーニングを行いました。 そのうえで、パントキックで(手に持ったボールを)上に高く蹴る練習や、マーカーの上に置いたボールを蹴る練習を行いました。その際、軸足(蹴らない方の足)でしっかり体を支えるとともに、ボールを蹴る足に力が入りやすいよう「ボールの真横に軸足を置くこと」を、試行錯誤しながら伝えていきました。

ただ、地面に置いたボールを足の甲(インステップ)で蹴ることは容易ではありません。足の甲に当てるためには、つま先が地面に当たらないよう足を斜めに入れる必要があり、それがこの年代にとってはとても難しいことなのです。今は出来なくとも、たくさん蹴ることでできるようになりますので、おうちでもぜひ練習してみてください。

そのため、この時期においては、まだしっかりと足の甲(インステップ)で蹴れずとも、「硬いところで(足を速く振って)蹴ったほうが強いボールを蹴れる」ということを知ってもらうだけでも十分です。

また、ドリブルをしながらのシュートに挑戦すると、つま先(トーキック)でポコンと蹴ってしまう現象が多発します。 止まっているボールであれば、真横に軸足(踏み込む足)を置けばうまく蹴れます。しかし、ドリブルをしている「動いているボール」はどんどん前へ進んでいるため、いつもと同じ場所に軸足を置くと、足を振る頃にはボールが前へ逃げてしまい、結果的につま先で蹴ることになってしまうのです。

「動いているボールを蹴る時は、自分が思っているよりもずっと前(ボールの進行方向)に軸足をドンッ!と置くこと」 これからの練習を通じて、この感覚に少しずつ慣れていきましょう。

②アタマの工夫

💡 武器を使いこなすプロセス

実際の試合では、綺麗なシュートでなくても「相手に守られなければ」得点になります。そこで今回の主テーマである、「(相手に)追いつかれないようにドリブルをし、シュートをする」ということに挑戦しました。

「スピードゴール(にげきりシュート)」というメニューでは、1対1で後ろからディフェンス(相手)が追いかけてくる状況でシュートを目指します。 どの方向にどのようなドリブルをするか、そしていつシュートを打つかを、実戦に近い状況の中で試行錯誤しました。

5月に取り組んだ「なかよしドリブル」のように方向を変えて相手から逃げる子もいれば、今月取り組んだ「ひもひもタッチ」を使い、速いスピードでいつでもシュートを打てるドリブルをしている子もいました。

🚀 8月のテーマへ

5月の「はこぶ」、6月の「とまる」、そして7月の「相手のプレッシャーの中で走りながら蹴る」。これで子どもたちは、自分自身でボールを運んでシュートをするという一連の流れに一通り取り組みました。 螺旋階段を登るように、10月からはさらにレベルアップしてドリブルやターンにも取り組んでいきます。ただ、まずは暑さが本格化する8月、運動量を抑える意味も込めて、「自分がドリブルするよりもパスをしたほうが速くボールを運べる」ことを伝えるため、「パス」の技術に取り組んでまいります。

これまでの「自分とボール」「自分とボールと相手」という世界から、「自分とボールと相手と仲間」という、視野を大きく広げる階段を登っていきます。

🎓 【Hanaspoプチコラム】「夢なき者に成功なし」と、プロ選手の言葉に隠された真実

ワールドカップを見て、「こんな選手になりたい」「こんなプレーができるようになりたい!」という夢や目標を持った子も多いのではないでしょうか。

吉田松陰が残したとされる言葉に、次のようなものがあります。
「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。」

ご存知の通り, この言葉は成功を掴むすべての始まりは「夢(あるいは強い思い)」であり、そこから理想を描き、計画を立て、実行に移すという道筋を経て、はじめて成功につながっていくという意味です。

ワールドカップを終えた選手たちも、インタビューなどで子どもたちへのメッセージとして「サッカーを楽しんでほしい」「サッカーを好きでいてほしい」「夢中になれるものを見つけてほしい」と語るのを耳にします。 これはまさに、並々ならぬ練習(実行)を積み重ねるためには、「夢を持ち続ける」「好きであり続ける」「夢中で取り組む」という原動力がどれほど彼らを支えてくれるかを痛感しているからこその言葉だと思います。

私たちハナスポも、その観点から子どもたちの「夢中力」をとても大切にしています。もちろん将来の大きな夢があるに越したことはありませんが、まだ明確な夢がなくても、誰かにやらされる練習ではなく、目の前のことに自ら「夢中で取り組む瞬間」を授業の中で引き出していきたいと考えています。だからこそ、ただ楽しいだけではなく、子どもたちが自らやりたいと思うようなゲームや伝え方にこだわっています。

ただ、ここでもう一つ忘れてはならない視点があります。 プロサッカー選手たちの言葉には、すでに結果を出してきた人たちであるというフィルター、いわば「生存者バイアス」がかかっているという事実です。夢を持ち、夢中になるだけで全員が必ず成功するわけではありません。先ほどの吉田松陰の言葉も「夢を持つこと自体が成功を保証する」という意味ではありません。

だからこそ、「夢中」になった状態で、どう考え、どう工夫して取り組み、成長し続けていくかが重要だとハナスポでは考えています。 次月以降のコラムでは、ハナスポが子どもたちの成長において最も大切にしている「夢中力」「工夫力」「表現力」の3つの力について、それぞれ詳しく解説してまいります。

🏠 【おうちでチャレンジ!】

1.グリグリヒットを身につけよ!「コロコロ・ホームランキック」
足の甲の硬いところ(=グリグリ)でボールを捉える感覚を、たくさん触って覚えましょう。

まずは、おうちにあるクッションやぬいぐるみのような、柔らかいものを遠くに蹴っていく練習がおすすめです。柔らかいものだからこそ、つま先でちょこんと突くのではなく、足の甲の硬いところにしっかりと当てて、奥まで力強く押し出すように(ボールに伝わるエネルギーが最大化するように)蹴りましょう。

また、サッカーボールを入れる紐のようなもの(最近見かけなくなりましたが)でつるしたボールをたくさん蹴る練習も、グリグリの場所に当てる感覚や、片足で立ち続けるバランスの練習として非常に効果的です。

これらに慣れてきたら、実践編です。お家の方が、お子様の前へ優しくボールを転がしてあげてください(最初は正面から、慣れてきたら徐々に角度をつけます)。
お子様は少し助走をつけて、転がってきたボールを足の甲でピタッと捉えて蹴り返します。動いているボールがどこに転がってくるかを予測し、先に軸足(踏み込む足)をしっかりと置いて蹴るタイミング(リズム感)を、遊びながらたくさん身につけていきましょう!

2.水圧に負けるな!「お風呂でハイスピード・キック」
今月のプチコラムでご紹介した「シュートの速さを上げる要素」である、軸足を固めて身体を重くすること、そして蹴り足を速く振ることを、お風呂の中で楽しく鍛えるトレーニングです。

湯船の中でしっかりと立ち、お風呂の水の抵抗に負けないように、蹴り足を前後に素早く振り切る練習をしてみましょう。
水圧がかかる中で足を速く振ろうとすると、支えている側の足(軸足)がグラグラしやすくなります。そこをグッと堪えて、しっかりと浴槽の底を踏みしめて身体を安定させることがポイントです。

また、この時に水の抵抗を減らそうと, 足首が曲がりがちになるので、足首をしっかり伸ばして、グリグリで水全体を押すように挑戦しましょう!
上半身でうまくバランスを取りながら、水の抵抗を押し切って足を速く振る。お風呂タイムの楽しいルーティンとして、ぜひご家庭で回数を競いながらたくさん挑戦してみてください!

CLASS U-9

チームプレーへの入口。「ポジション」と仲間の役割

テーマ:仲間と協力して、バランスよく戦ってみよう!

4月から6月までの3ヶ月間は、ドリブルや1対1の守備など「個人の技術」に徹底して焦点を当ててきました。 しかし、サッカーはチームスポーツです。全員がボールに群がってしまっては、チームとしての力を十分に発揮できず、せっかく身につけた個人技術も活かすことができません。

そこで7月の低学年クラスは、「ワールドカップ」や「Hanaspoカップ」という試合を見る・する機会があるからこそ、仲間と協力して試合を戦うための「ポジション(役割)」に挑戦しました。

いよいよ本格的な暑さがやってきた7月。無駄走りを減らして効率よく攻める・守るという「頭を使ったサッカー」を目指し、チーム戦術の第一歩を踏み出しました。

ハナスポの授業では、子どもたちに常に「2つの工夫(試行錯誤)」を求めていきます。①新しい技術を獲得して「武器を増やす」ための【カラダの工夫】と、②今ある手札でゲームを攻略し「武器を使いこなす」ための【アタマの工夫】です。

①カラダの工夫

⚙️ 武器を増やすプロセス

1つ目のカラダの工夫は、サッカーのポジションの中でも1人しかいない特別な「ゴールキーパー」の練習です。 日本代表選手の活躍などで、ゴールキーパーに憧れる子も増えてきましたね。ボールを後ろにそらさないようにする守り方とともに、怪我をしないようにボールをキャッチする方法を伝えました。

また、今月は運動量を抑えて取り組める「リフティング」にも挑戦しました。 ポイントは「ボールが真上に上がること」「ボールが回転しないこと」です。ボールが身体の近くにあるため、足の甲にしっかり当てられない子や、足首を曲げてごまかして蹴っているパターンが多く見受けられます。そのため、この2つのポイントを確認しながら、足の甲をしっかり伸ばして真上に蹴る練習を繰り返しました。

②アタマの工夫

💡 武器を使いこなすプロセス

2つ目のアタマの工夫は、自分の役割を理解し、仲間と連動する判断力の試行錯誤です。

「れんけいスライド」というゲームでは、コーチに踏まれないように、全員で協力してフラットマーカーを守りました。いつも自分ひとりで守りに行くのではなく、近い仲間に声をかけながら、チームで協力して守るということに挑戦しました。

「トレジャーハント」というゲームでは、誰がお宝(ボール)を取りに行き、誰が陣地を守るのかという明確な役割分担を話し合いました。そのうえで、ゲームの状況によって「守っている人もチャンスの時は攻める」「攻めている人もピンチの時は守る」という判断を実践形式の中で体感しました。

また、「ためしてセットプレー」というコーチのキックインからスタートする試合では、「どこにいたらチャンスになるか」「もし相手にパスカットされたらどうなる?」ということをチームで想定し、それを防ぐための作戦やポジションを実践しました。
あらかじめポジションを決めておくのではなく、一度プレーが切れたタイミングで仲間の位置を把握し、全体のバランスを見ながらポジションを取る練習です。 今はまだ、コーチに言われてハッと気づく子たちも多いかと思いますが、最初はそれで大丈夫です。徐々に経験を重ねることで自然とその意識ができるようになります。(ただし、理由もなくそこにいるのは良くないので、「なぜ自分がそこにいるのか」を説明できるように導いていきます!)

🚀 8月のテーマへ

7月は「ポジションと役割」を通じて、仲間と協力する楽しさと難しさを味わいました。 自分が良いポジションをとっても、そこにボールが正確に届かなければ作戦は成功しません。そこで8・9月は、仲間へボールを届けるための「パス・トラップの基礎」にフォーカスします。 暑い夏だからこそ、人が走るのではなくボールを走らせる(パスをつなぐ)ことで、さらに上のレベルのサッカーへと階段を登っていきます。

🎓 【Hanaspoプチコラム】「夢なき者に成功なし」と、プロ選手の言葉に隠された真実

ワールドカップを見て、「こんな選手になりたい」「こんなプレーができるようになりたい!」という夢や目標を持った子も多いのではないでしょうか。

吉田松陰が残したとされる言葉に、次のようなものがあります。
「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。」

ご存知の通り、この言葉は成功を掴むすべての始まりは「夢(あるいは強い思い)」であり、そこから理想を描き、計画を立て、実行に移すという道筋を経て、はじめて成功につながっていくという意味です。

ワールドカップを終えた選手たちも、インタビューなどで子どもたちへのメッセージとして「サッカーを楽しんでほしい」「サッカーを好きでいてほしい」「夢中になれるものを見つけてほしい」と語るのを耳にします。 これはまさに、並々ならぬ練習(実行)を積み重ねるためには、「夢を持ち続ける」「好きであり続ける」「夢中で取り組む」という原動力がどれほど彼らを支えてくれるかを痛感しているからこその言葉だと思います。

私たちハナスポも、その観点から子どもたちの「夢中力」をとても大切にしています。もちろん将来の大きな夢があるに越したことはありませんが、まだ明確な夢がなくても、誰かにやらされる練習ではなく、目の前のことに自ら「夢中で取り組む瞬間」を授業の中で引き出していきたいと考えています。だからこそ、ただ楽しいだけではなく、子どもたちが自らやりたいと思うようなゲームや伝え方にこだわっています。

ただ、ここでもう一つ忘れてはならない視点があります。 プロサッカー選手たちの言葉には、すでに結果を出してきた人たちであるというフィルター、いわば「生存者バイアス」がかかっているという事実です。夢を持ち、夢中になるだけで全員が必ず成功するわけではありません。先ほどの吉田松陰の言葉も「夢を持つこと自体が成功を保証する」という意味ではありません。

だからこそ、「夢中」になった状態で、どう考え、どう工夫して取り組み、成長し続けていくかが重要だとハナスポでは考えています。 次月以降のコラムでは、ハナスポが子どもたちの成長において最も大切にしている「夢中力」「工夫力」「表現力」の3つの力について、それぞれ詳しく解説してまいります。

🏠 【おうちでチャレンジ!】動画で監督になろう!「ストップ&予測ゲーム」

ワールドカップなど実際の試合の映像を途中で一時停止し、「この選手、次はどう動くと思う?」とお子様と予想し合い、その理由を考えるゲームです。

実際の映像の続きを再生して答え合わせをしますが、ここで大事なのは「予想を当てること」ではありません。なぜなら、サッカーは状況に応じて最適解が変わる「期待値ゲーム」であり、万人に共通するたった一つの正解はないからです。ですので、「なぜその選手がそう動いたか」という思考を巡らせること自体がとても大切になります。

実際の試合中、プロの選手は言葉で考えながらプレーしているわけではありません。膨大な過去の経験値から、ゴールする確率が高いプレーを「イメージ(無意識)」で選択し続けているのです。これがトッププロとして活躍し続ける再現性の正体です。

学習のプロセスにおいて一番良くないのは、「何も考えずに行動し、結果も伴わない(無意識でできない)」状態です。それを抜け出すためには、まず「理由を考え、意識しながらできる」状態を作ることが必要です。最初は判断スピードが遅れてしまうかもしれませんが、意識的に成功する経験を繰り返すことで、やがて天才たちのように「無意識で、自然と正しい判断ができる」境地へと辿り着きます。
(※結果を残し続けるトップ営業マンなど、ビジネスの世界で暗黙知を形式知に転換する「SECIモデル」などと共通する部分がありますね。)

おうちでの動画視聴を、そんな「無意識でできる」境地に近づくための第一歩として、ぜひ親子で論理的なサッカー観戦を楽しんでみてください!

CLASS U-12

パスか?ドリブルか?相手の予測を上回る「駆け引き」の習得

テーマ:駆け引きして相手のウラをかきながらゴールを目指そう!

7月の高学年クラスは、6月に取り組んだ「味方がいつでもパスを受けられる状況を作る」という連携の前提を活かし、「フェイント(駆け引き)」に挑戦しました。

サッカーにおけるフェイントというと、足元でボールを細かく動かして相手を抜き去るテクニックを想像しがちです。また子どもたち(特に男の子)は、ヒールリフトなど派手なフェイントを好む傾向にあります。

しかし、ワールドカップではどのようなドリブルが多かったでしょうか。 例えばメッシ選手が多く活用するのは、ダブルタッチやボディフェイント、キックフェイントといった、子どもたちなら誰でも使える基礎的なフェイントばかりです。

ですので、ハナスポの授業でも1対1でかわす派手なフェイントではなく、「パスをするふりをしてドリブルで突破する」「ドリブルで仕掛けるふりをして味方にパスを出す」といった、相手の予測の逆を突く動きを「フェイント」と位置づけて伝えています。

相手ディフェンスがパスとドリブルの両方を警戒しなければならない状況を作り出し、そこに生まれる「騙す隙」を意図的に突く練習に取り組みました。

ハナスポの授業では、子どもたちに常に「2つの工夫(試行錯誤)」を求めていきます。①新しい技術を獲得して「武器を増やす」ための【カラダの工夫】と、②今ある手札でゲームを攻略し「武器を使いこなす」ための【アタマの工夫】です。

①カラダの工夫

⚙️ 武器を増やすプロセス

1つ目は、相手を騙すための「リアルなモーション(動き)」という身体操作の試行錯誤です。

7月は「おやこタッチ」という名前で、親指(足の内側)から小指(足の外側)へと素早くボールを触り、ボディフェイントを入れながら相手をかわす練習を行いました。 ディフェンスの動きを想定し、どのような触り方や足の運び方をすれば相手の逆を取れるか。また、身体の傾きを上手く作って、速いスピードで抜き去ることができるかということに挑戦しました。

②アタマの工夫

💡 武器を使いこなすプロセス

2つ目は、上記のフェイントを使いながら、実戦の中で相手の重心や視線を観察し、後出しジャンケンのようにプレーを選ぶ判断力の試行錯誤です。

相手のウラをかくためには、自分自身が「いつでもパスが出せる、いつでもドリブルができる」というボールの持ち方と姿勢を保つ必要があります。蹴る直前までパスの視線(ルックアップ)を作りながら、相手の重心がズレた瞬間に足首の角度を変えてドリブルに切り替えるなど、より実戦に直結する判断を実践の中で経験しました。

「セレクトルート」という2対1の練習では、常に右と左(=パスとドリブル)の両方に行ける姿勢や身体の向きを特に意識して取り組みました。ドリブルだけ、あるいはパスだけにならないよう、スピード感を持ちながら常に左右2つの選択肢(進路)を持つ習慣を身につけられるよう取り組みました。

また、「ラインブレイク」や「しゅんかんジャッジ」といったゲームでは、実際の試合でよく起こる形の2対1をたくさん反復しました。それまでの練習で意識して考えていたプレーを、実戦の中で自然と(無意識に)引き出せるように数をこなしました。

🚀 8月のテーマへ

7月は「駆け引き」を通じて、相手の予測を上回る楽しさと難しさを体感しました。 8月は暑さが本格化するタイミングであるため、運動量を適度に抑えつつ、「シュート」をテーマに取り組んでいきます。 もちろん、ただシュートの蹴り方を伝えるのではなく、「試合の状況に応じたシュートの選択」に取り組み、さらに実践的なレベルへと階段を登ってまいります。

🎓 【Hanaspoプチコラム】「夢なき者に成功なし」と、プロ選手の言葉に隠された真実

ワールドカップを見て、「こんな選手になりたい」「こんなプレーができるようになりたい!」という夢や目標を持った子も多いのではないでしょうか。

吉田松陰が残したとされる言葉に、次のようなものがあります。
「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。」

ご存知の通り, この言葉は成功を掴むすべての始まりは「夢(あるいは強い思い)」であり、そこから理想を描き、計画を立て、実行に移すという道筋を経て、はじめて成功につながっていくという意味です。

ワールドカップを終えた選手たちも、インタビューなどで子どもたちへのメッセージとして「サッカーを楽しんでほしい」「サッカーを好きでいてほしい」「夢中になれるものを見つけてほしい」と語るのを耳にします。 これはまさに、並々ならぬ練習(実行)を積み重ねるためには、「夢を持ち続ける」「好きであり続ける」「夢中で取り組む」という原動力がどれほど彼らを支えてくれるかを痛感しているからこその言葉だと思います。

私たちハナスポも、その観点から子どもたちの「夢中力」をとても大切にしています。もちろん将来の大きな夢があるに越したことはありませんが、まだ明確な夢がなくても、誰かにやらされる練習ではなく、目の前のことに自ら「夢中で取り組む瞬間」を授業の中で引き出していきたいと考えています。だからこそ、ただ楽しいだけではなく、子どもたちが自らやりたいと思うようなゲームや伝え方にこだわっています。

ただ、ここでもう一つ忘れてはならない視点があります。 プロサッカー選手たちの言葉には、すでに結果を出してきた人たちであるというフィルター、いわば「生存者バイアス」がかかっているという事実です。夢を持ち、夢中になるだけで全員が必ず成功するわけではありません。先ほどの吉田松陰の言葉も「夢を持つこと自体が成功を保証する」という意味ではありません。

だからこそ、「夢中」になった状態で、どう考え、どう工夫して取り組み、成長し続けていくかが重要だとハナスポでは考えています。 次月以降のコラムでは、ハナスポが子どもたちの成長において最も大切にしている「夢中力」「工夫力」「表現力」の3つの力について、それぞれ詳しく解説してまいります。

🏠 【おうちでチャレンジ!】リズムを崩せ!「あとだしフェイントジャンケン」

相手の逆を突くフェイントの感覚を、おうちでのジャンケンを通じて「リズム」の視点から鍛えてみましょう!

バスケットボールのトップ選手がドリブルで相手を抜き去る際、タッ・タッ・タッという一定のリズム(表拍)のまま動くことはありません。ディフェンスは規則正しいリズムを予測して守るため、そのリズムのままだと簡単に先回りされてしまうからです。

そこで一流の選手は、タン・タン・(タッ!)というように、拍と拍の間にある「裏拍」のタイミングで急に加速したり、方向を変えたりします。これがいわゆるチェンジオブペースです。ディフェンスが「次の一歩」を踏み出そうと重心を傾けた、まさにその裏のタイミングを突くため、相手は対応できずに足が止まってしまいます。

サッカーのフェイントも、もちろんボールをつくという行為はありませんが、ステップやボールの動かし方を見ると同じことがいえます。どれだけ綺麗なフェイントの形を練習しても、整ったリズムで繰り出すと、相手にとって読みやすいものになってしまいます。

そこで、この「裏拍でタイミングをずらす感覚」をジャンケンで練習します。 普段の「じゃん・けん・ぽん(1・2・3)」という一定のリズムで出すのではなく、あえて「じゃーーん・けーーん・(ほいっ)」と、リズムを変えて、相手が出した後に、勝てる手を出してみてください。 意図的に相手のリズムを崩してウラをかく。そんな高度な駆け引きの基礎を、ぜひご家庭でタイミングをずらし合いながら体感してみてください。

💬 今月のオススメ質問(例)
「今日、パスするフリをしてドリブルで抜いた瞬間はあった?」

💡 Hint: 「楽しかった?」や「勝った?」ではなく、具体的な「判断(意図)」に触れることで、子どもは「自分の考えた工夫」を得意げに語り始めます!

CLASS ALL SPORTS

ボールを遠くに飛ばす「打つ」「蹴る」への挑戦

テーマ:バットや足でボールを遠くに飛ばそう!ボールをキャッチしてみよう!

7月のオールスポーツクラスでは、野球やキックベースボールといった「打つ・蹴る」スポーツに挑戦しました。

ボールを遠くに飛ばすための重要な要素は、ボールの「初速」「回転」「打ち出し角度」の3つです。
この年代の子どもたちにとってボールの「回転」を意識して操作することは難しいため、今回はボールの「初速」と「打ち出し角度」の2つに重点を置いて取り組みました。ボールの初速は当然速ければ速いほど良く、打ち出し角度は(回転にもよりますが)30度から45度を狙って飛ばせるように練習しています。

また、ボールを扱うゲームにおいて「打つ・蹴る」ことと表裏一体である「捕る」練習にも挑戦しました。特に年少クラスでは、まずはボールを遠くへ飛ばすことよりも、しっかりと捕ることが重要になるため、捕る動きを中心に練習を進めました。

ハナスポの授業では、子どもたちに常に新しい技術を獲得して「武器を増やす」ための【カラダの工夫】と、今ある手札でゲームを攻略し「武器を使いこなす」ための【アタマの工夫】という、2種類の試行錯誤を求めていきます。

カラダの工夫

⚙️ 武器を増やすプロセス

遠くに飛ばすために、バットや蹴り足を速く振るという身体操作の試行錯誤を行いました。

野球では、バットの持ち方や構え方、そして速くスイングするための身体の使い方を重点的に伝えています。
サッカーの蹴り方では、足を速く振るために、蹴らない方の足(=軸足)をボールの横にしっかりと踏み込んで地面を捉え、蹴り足を素早く振り抜く身体の使い方を指導しました。

もちろん、一度教わっただけですぐにできるほど簡単なものではありませんが、何度も挑戦を繰り返す中で、螺旋階段状に少しずつ技術を身につけていってほしいと考えています。

アタマの工夫

💡 武器を使いこなすプロセス

どこへ打てば(蹴れば)有利になるかを考える、判断力の試行錯誤です。

「ビッグアーチバトル」や「ホームランダービー」と称して、オリジナルルールの野球やキックベースを行いました。
一般的なベースを回る形式ではなく、コーンを回って戻ってくるというルールです。守備側も、捕球後にボールを投げてアウトにするのではなく、「捕ったボールに守備側の全員が触れればアウト」という独自のルールを採用しました。これにより、守備側も一部の子だけでなく「全員がプレーに関わる」ことができます。

その中で、「どこに打てば相手に捕られないか」「相手がいないスペースはどこか」を自ら考える工夫も見られました。
守備側も、ただボールの周りに固まるのではなく、スペースに散らばって守り、誰かがボールを捕った瞬間に声を掛け合って集まるという素晴らしいチームワークが見られました。

🚀 8月のテーマへ

7月はバットや足を使って「ボールを遠くへ飛ばす・捕る」というダイナミックな動きを体感しました。
8月は「ハンドラケットを使いこなして狙ったところにボールを打とう」をテーマに、テニピン(テニスと卓球を組み合わせたようなスポーツ)に挑戦します。

手に直接はめるタイプのハンドラケットを使うので、テニスのように打点が体から離れておらず、初めての子どもたちでも取り組みやすいのが特徴です。また、卓球よりも大人数で盛り上がれるハナスポのオリジナルスポーツです。

遠くに飛ばすダイナミックな技術から、今度は「強さをコントロールして狙った場所に落とす」という、さらに繊細な力の調整へとステップアップしていきます。

🎓 【Hanaspoプチコラム】「飛んでくるボールを捕る」ための、脳の予測メカニズム

大人は無意識に行っている「飛んでくるボールをキャッチする」という動作ですが、実は子どもの脳にとっては非常に複雑で高度な情報処理が求められます。

目から入った情報をもとに、「ボールがどれくらいのスピードで、どの角度で落ちてくるか」という未来の軌道を予測し、それに合わせて「自分の手をどこに、どのタイミングで出せば良いか」を瞬時に計算しなければなりません。これを「空間認知」と「目と手の協調運動」と呼びます。

幼少期から低学年にかけては、この空間認知能力がまだ発達途上にあるため、ボールが落ちてきてから手を出してしまったり、目をつぶってしまったりすることがよくあります。

7月にたくさん取り組んだ「捕る・打つ」練習は、ボールの軌道を予測して自分の身体を連動させるという、脳と身体の神経回路(ネットワーク)を繋ぐためのトレーニングでもあります。

また、この空間認知能力は算数の学習にも大きく影響しています。例えば「立体の裏側を頭の中で想像できるか」といった図形問題における直感的な理解力は、いわゆる算数が得意な子どもが持つ感覚の一つです。スポーツを通じて、こうした空間認知能力の基礎もこの時期に鍛えていければと考えています。

🏠 【おうちでチャレンジ!】落下地点を予測せよ!「ティッシュ・キャッチ」

飛んでくるものを目で追い、タイミングよく手を出して捕る感覚を、おうちで安全に鍛えましょう!

🧻 落下地点を予測せよ!「ティッシュ・キャッチ」
まず、保護者の方がティッシュを少し高いところから落とします。お子様は、ひらひらと落ちてくるティッシュが地面に着く前にキャッチできたら成功です!

軽いティッシュからスタートし、慣れてきたら丸めたティッシュや丸めたタオル(または柔らかいボール)などにも挑戦してみましょう。
落ちる軌道を予測し、それに合わせて素早く手を動かすという「目と手の協調運動(連動)」を養うのにぴったりの遊びです。ぜひご家庭でも、楽しみながら反射神経のトレーニングにチャレンジしてみてください!

💬 今月のオススメ質問(例)
「今日、ボールをどうやって遠くに飛ばしたの?」

💡 Hint: 「楽しかった?」ではなく、具体的な「飛ばし方やキャッチの工夫」を聞いてみることで、子どもは自分たちで考えたアイデアを得意げに語り始めます!

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